
どうもWebライター兼情報起業家の鶴岡です。
今回は「就職ができなかったら」というテーマであなたにお話ししていきたいと思います。
この記事は、実際に就職できなかったFランク大学生に取材し、
- なぜ、就職できなかったのか?
- 就職できなかったその後の現状は?
についても書きました。
- 一般的に就職できなかったらどうなるのか?
- 【取材】就職できなかったFランク大学生のその後とは?
- 【考察】Fランク大学生(大島さん)の最大の失敗
という文章構成になっております。
目次~Contents~
一般的に就職できなかったらどうなるのか?

就職できなかった場合、その後、「フリーター」となってパートや派遣で働くことが主になっていきます。
就職できずに、そのまま何もせずに親を頼っていたら、俗に言う「ニート」ですからね。
僕は近所にニートと勘違いされがちですが、ちゃんと仕事しています(笑)
就職できなかった人は、次の就活のために資金を貯めたり、就職が決まった後の生活のために貯金をする人が多いのです。
簡単に言うと、就職が在学中に決まらなかった場合、フリーターとしてお金を稼ぎながら就活をするという事になってしまいます。
しかし、現状は甘くはありません。
大学生の間に就職できなかった場合は「新卒」ではなく「既卒」扱いになる

在学中に就職できなかったあと卒業をしてしまうと、「新卒」ではなく、「既卒」という扱いになるのです。
既卒とは、「大学は卒業しているが、就職はしていません」という事を証明しています。
つまり、企業側から見れば、既卒は「在学中に普通に就職できなかった人材」と見られることも多く、既卒は採用しないという企業も少なくないのが現状です。
真っ当に就職活動したのに就職できなかったという事は、どこの企業も欲しがらなかった人材と企業に捉えられても仕方ありません。
つまり、既卒はそれだけでもハンデを背負うことになってしまうので、中々、就職先が決まらないのが現状なのです。
就職できなかった学生に共通する特徴

僕もFランク大学出身でしたが、正直周りの友達で就職活動に困っている人はいませんでした。
というのも、僕の世代というのは東京オリンピックなどの影響により、企業はとにかく人材を確保したいという状況だからです。
数年前までは、企業が就活生を選ぶ状況でしたが、このときは就活生が企業を選べる時代というわけ。
しかし、そんな就活生有利の時代に、ちらほら就職できなかった人がいたのも事実です。
就職ができなかった人というのは、多くの場合、「目的がない人」が多い傾向にあります。
- 将来、これと言ってやりたいことがない。
- 大学へ進学した理由も「周りが行っているから」
- とりあえず、どこでもいいから就職できればいい。
このように、あまり将来について考えていなかった結果、就職できなかったという事態に陥っています。
そんな「就職できなかった」あるFランク大学出身者の
- なぜ、就職できなかったのか?
- 就職できずに大学を卒業するとどうなってしまうのか?
について取材を元にお話していきます。
【取材】就職できなかったFランク大学出身者の話

既卒。
そんなハンデを背負い、新たな就職先を探す男性に僕は取材を依頼し、2017年の9月に実際にお話しを聞いてきました。
その男性の名は、大島大介さん(仮名)22歳です。

彼もまた、就職に失敗し、今は就職活動と計3つのアルバイトをして、名古屋で独り暮らしをしています。
もともと、大島さんは長野県出身だが、大学進学と同時に愛知県に移ってきました。
そう語る大島さんは、求人数の多い愛知県を選んだのだと言う。

「在学中はとにかくバイトで忙しくて、就活どころではなかったです。」
「僕は他の学生とは違って、自分で学費と生活費を払っていたので。」
大島さんの両親は大島さんが中学3年のときに離婚。
それからは、母親が大島さんを育てました。

「母はとにかく僕のために必死で働いてたんです」
「離婚してからは、朝の6時に家を出て、帰ってくるのは23時でしたから。」
「だから、高校時代にあまり母の顔を見ていないんですよ。」
「同じ家に住んでいるのにおかしいですよね。」
大島さんは少し笑いながら話していました。

「母は僕を大学に行かせてあげたかったんだと思います。」
「まあ働きすぎて、高校二年の夏に倒れてしまったんですけどね。」
一度は、大学進学を諦めて就職という道を選ぼうとした大島さん。
しかし、母親の「あんたの人生なんだから、あんたのしたいようにしなさい」という言葉で進学に決めたそうです。
それでも大島さんは、母親を楽にさせてあげたいという願いもあり、就職に関して有利である愛知県を選び、学費も生活費も一切母親には頼らなかったという。

「正直、進学する前はなんとかなるって思っていました。」
「それでも、考えが甘かったんですね。」
大学進学後に待っていた生活は、ほとんどアルバイトに追われる生活で、大学でも単位を取るのに背一杯でした。
大島さんの多忙すぎる大学生活

大島さんの大学生活の一日は、6時に起床し、弁当作りや大学の支度からはじまります。
7時に家を出て大学に通い、17時に大学が終わるとアルバイト先へ直行。
18時から夜中の1時まで働き、そこから家に帰るという毎日同じ生活の繰り返し。

「休日は、10時から22時まで働いています。」
「本音を言うと、みんなと遊びたいんですけど、僕にはそんな時間もお金の余裕もないんです。」
ここまでバイトをしなければならない理由は生活するため

大島さんの一ヵ月の支出は、

毎月18万円以上まで登ります。

そう語る大島さんだが、それでも毎月13万円以上アルバイトで稼ぐ必要がある。
大島さんは、毎月150時間はアルバイトに費やしている。
つまり、週に換算すると37時間以上働くということ。
一般的なサラリーマンが週に約40時間くらい働くので大島さんはサラリーマンと同じ時間を働き、大学にも通っているという計算になります。

「毎日同じアルバイト先には行けないので、人が足りていないバイトを3つ掛け持ちしていました。」
「僕にとって、今日は人がいるから休んでいいよというのが一番困りますから」
しかし、このような生活をしていた大島さんは、もちろん生活をするためだったので、就活の時期になってもインターンシップや企業説明会にも行けなかったという。

「真っ当に就活している大学生を見ると羨ましかったですよ。」
「僕が普通に就活をすると、学費を払えないどころか生活もできませんからね。」
大島さんは、本来就活する時間を生活するためのバイトに注いでいたのです。
さらに、就職先が決まっていないのにも関わらず、「母親には迷惑をかけたくない」という思いから、「就活は上手くいっている」と連絡していたという。
結局、まともに就活ができなかった大島さんは、就職先が決まらないまま大学を卒業することに・・・。
就職できなかったその後の悲惨な生活

在学中に就活できなかった大島さんは、アルバイトをしながら既卒として就活をしているという。
既卒専用のサイトに登録をして就活しているが、既卒で取ってくれる企業の待遇は決して良くないと大島さんは語る。

その理由は、まとまって入ってくる新卒なら企業側も計画的に教育をすることができるが、途中で入ってくる既卒はイレギュラー的な存在。
しかも、既卒は「新卒」という目ではなく、「中途」として見られることが多く、1から仕事を教えてもらえるとは限らない。
なので、結局職場になじめず、辞めてしまう事も多いという。

「それに、僕には資格を取る時間もなかったですし、やはり中々採用して頂けません」
「生活するためにバイトを頑張ったのに、バイトなんて評価にも入らないんです。」
親のために愛知に一人で出てきて、大学生になったにも関わらず、待っていたのは、「経済的に苦しい弱者」を苦しめる日本の現実でした。
大島さんは、今も生活費を稼ぐ為にバイトをしているが学生でなくなったためにさらに払わなければならない支出は増えました。
それは、住民税や保険料、年金などです。
一般企業に勤めていれば、そういった税金は予め給料から引かれているのであまり気にする必要もない。
しかし、フリーターである大島さんは税金を自分で管理し、払わなければならない。

大学を卒業してからは、大学に行く必要がないので、その時間をバイトに注げることができ、一見貯金もできるように思えるが、そこまで現実は甘くはありません。
フリーターはフリーターなりにお金がかかってきます。

確かに、そういった理由で非正規雇用者が年々増加しているのではないでしょうか。
ちなみに、卒業後の大島さん一ヵ月の支払いは

今回の場合、当たり前だが奨学金がもらえないので、全額大島さんが負担している。
今では、毎月16万円前後をバイトで稼いでいるとのこと。
もちろん、余ったお金は就活の資金に当てている。
こんな生活では車も買えないし、周りの同年代に比べると不自由な生活でしかないと大島さんは言う。
最後に僕は大島さんに質問してみました


「こんな生活を長年していると自分が何がしたいのかとか考える暇もないですよ。」
「いや、もう既に現実に絶望しか感じられません。」
「だから、夢とか希望とか持てないんですよ。」
それだけ言うと、大島さんは

と言い、夜の名古屋の街に消えていったのです。
その後ろ姿からは、何か寂しさのようなものを僕は感じました。
【考察】彼の最大の失敗は、就職できなかったことではない

大島さんと実際にお話をして、なぜ大島さんがこのような状況に陥ってしまったのか?
確かに就職できなかったことが結果的に今の状況に繋がっているとも思えますが僕はそこが失敗ではないと思います。
現に僕も大島さんのように就職はしていません。
しかし、僕は自分のやりたい事業を回し、結果的にそれが時間とお金を生み出しいるのです。
つまり、就職できなかった(就職していない)ことは、今の大島さんの悲惨な生活とは結び付かないということ。
では、僕と大島さんの決定的な違いとは何だろうか?

それは、就職以外で生きていく術を知っているか否かではないでしょうか?
就職以外で生きていく術について調べたか否かとも言えます。
僕も最初は大学卒業後は就職という考えが当たり前で、事業を回すなんて考えは1ミリもありませんでした。
今の大島さんもおそらくこの考えです。
でもこれは仕方がありません。
自分の周りに起業をしている人がいない場合、「大人になったら就職する」という情報しか入ってこないからです。
親も就職することが当たり前だと思っているし、そもそも日本の教育自体、就職が前提になっています。
でもこれは本当に正しいのでしょうか?
とある有名な起業家は、近畿大学の卒業式にて、このようなことを言っていました。
「常識にとらわれてはいけない」
これはすなわち、「もっと視野を広げる」という意味でもあります。
僕は大学2年の時に就職以外の方法も知ることができました。
そして実際に事業を回してみて思ったことは、起業は大して難しくないということです。
起業を経験したことのない人はこうやって言います。
「起業なんてお前には無理だ」
でもそれは何十年も前のことです。
今の時代の起業というのは、
- 知識、経験、スキルが無くても可能
- 起業するのに資金は必要ない
- 事業を仕組み化することが安易になった
- 起業で成功する方法が既に確立されている
これが今の時代の起業で、インターネットを利用した事業を知ったことで、Fランク大学出身の僕もある程度の成功を収めることができたのです。
なぜ、僕がこのような話をするかと言うと、あまりにも視野が狭い人が多いからです。
就職だけしか知らないと就職できなかったときに、もうどうにもできません。
そして「卒業したら就職しかない」という固定概念があなたの可能性を確実に無くすからです。
別に僕はあなたに起業を勧めているわけではありません。
ただ、気付いてもらいたいだけです。
「今の時代就職が全てじゃないよ」ということを。
もし、あなたが就職してやりたいことがないなら

今の時点であなたに就職してやりたいことがないのは別におかしいことだとは思いません。
僕も大学に入ったものの、結局就職においてやりたいことはありませんでした。
別に就職できなくても大丈夫ですし、やりたい仕事もないのに無理に就職することはないです。
やりたくもない仕事なんてどうせどっかで辞めてしまうから。
どうせ辞めるなら最初からやる必要なんてありませんよね。
でもその代わり、さっき僕が言ったことについてちょっと調べてみてください。
なぜ、Fランク大学出身の僕が就職もせずに自由に自分のしたいことができているかがきっと理解できると思います↓
愛知の私大の時点でレベルが知れてる。
Fラン王国だからな愛知は
就職先は良くて自動車ディーラーとかだろ
自業自得
Fランは社会問題さん、コメントありがとうございます。
確かにFランク大学出身だと、就職先というのは、
あまり期待できません。
僕自信、Fランク大学に通っていますので、
Fランク大学の就職の現状が悪いというのは身に染みて感じています。
今就活しているFランク大学生が苦しんでいるのは、
あなたがおっしゃる通り、今まで本人が勉強をしてこなかったことへの
つけが回ってきたといっても過言ではないです。
しかし、僕は就職を大前提としている今の日本の風潮が彼らを苦しめていると思います。
勉強や就職がすべてではなく、もっと視野を広げて、
自分の可能性を発揮できるものを見つけることへの重要性を
日本は教育で教えるべきというのが、僕の考えです。
長々と失礼いたしました。